実は社長の味方!就業規則を作る本当の意味

 

就業規則にネガティブな印象を持っている社長が多い気がします。

 

せっかく就業規則を作っても、従業員には見せず、金庫などに隠したりパッと見て分からない場所に置いている社長が実際にいるからです。

 

就業規則を従業員に見られると会社(社長)に不利だから、ということなのでしょうか。だとすれば、その社長は『就業規則とは何か』ということを知らないまま就業規則を作ってしまったのだと思います。

 

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そもそも、就業規則は『従業員を守るためのもの』ではない

就業規則は何のために作るのか。

それを知るためには、労働基準法という法律の趣旨を知っておく必要があります。

 

労働基準法は、『経営者は従業員を酷使する悪いヤツ』という前提で作られています。

 

だからこそ、36協定やら割増賃金やら、経営者ばかりに義務を与えて従業員をイジメないように監視しているのです。(反対に労働基準法は、従業員に対して有給だとか産前産後休業だとか権利を保障することはあっても義務を要求することはありません。)

 

ですが、あんまり法律でうるさく言うと今度は企業活動がやりづらくなる。すべて法律でガンジガラメにするのはよくない、と考える部分も残されているのです。

 

たとえば、有給休暇。

 

有給休暇自体は従業員の権利として法律で保証されていますが、有給を取得する場合は「いつまでに」申請すれば良いのか、「社長」に言うのか「直属の上司」に言うのか、また「文書」なのか「口頭」なのか、具体的なことは何も書いてません。

まさに無法地帯なわけです。

 

shachou-yobikou.hatenablog.com

つまり、、、

 

大枠は法律で決めるけど、細かいことは会社ごとに決めてよ。労働基準法の趣旨に反しない程度にさ。

 

と、なっているのです。

 

他にも、従業員の休職、退職金、慶弔休暇・・・。どれもこれも法律上は何の定めもありません。 制度自体を設けるも設けないも会社の自由です。

 

この、法律が何も定めていない部分を補うのが就業規則の役目です。

 

就業規則があれば、法律で書かれていないところは、自分たちが作ったルールを適用できる。

まさに「郷に入っては郷に従え」と言えるようになります。

 

就業規則の中には、従業員にとって有利なことが書かれている部分もあるので、従業員を守るためのものだと誤解される社長もいますが大間違いです。

 

就業規則なんかなくったって、従業員は法律で十分守られています。

 

就業規則は会社の自治を守るためにある

これが、就業規則を作る本当の意味です。

 

就業規則の作成を社労士にお願いするにしても、これが分かっているのと分かっていないのとでは天と地ほどの差があります。

 

就業規則を作る本当の意味を知っている社長は、就業規則を隠しません。

隠せば、何のために作ったのか分からなくなるからです。

 

・・・そもそも就業規則には周知義務があるので、隠してたのでは無いものと同じ(無効)とみなされてしまうでしょうし、労基法上は罰則もあるので気をつけましょう。