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社長はボーナスをもらっちゃいけない?

 

「従業員にボーナス払ってるんだから、俺だってボーナスほしい!ボーナスもらっても良いですか?」

と、社長から相談されることがあります。

 

もちろん、会社は黒字。

税金を払うくらいなら、自分自身にボーナスを払いたい。そう考えるのも無理はありません。

 

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結論から言うと、社長がボーナスを取るのはOKです。

ですが・・・

 

社長のボーナスは損金にならない

社長のボーナスは経費になります。なので、決算書にも載ります。

ですが、損金にはなりません。

 

この「損金にならない」という言葉は、税金を計算するときは、その経費がなかったものとして計算しますよ、という意味で使います。

 

たとえば、、、

 

100万円の利益が出る予定の会社があったとします。

 

そこで、社長にボーナスを100万円払ったら、会社の利益が0円になるので税金はかからない、、、となりそうですが

 

そのボーナスはなかったものとして、元々の利益である100万円に対して法人税等の税金がかかることになってしまうのです。

 

意味ねーじゃん!!

 

そうです。

社長にボーナスを払っても、会社の節税にはなりません。

 

そのくせ、社長個人はボーナスに対して所得税社会保険料を負担します。

 

これは、社長だけに限らず会社の取締役など役員全員に言えることです。

いわゆる、「役員賞与の損金不算入」という話です。

 

役員賞与は、現金だけとは限らない

ボーナスとして、社長に現金を支給する場合はわかりやすいですが、こんな場合はどうでしょう?

 

会社のお金で、社長が自宅で使うテレビを買った。テレビの代金20万円を会社の経費で落とした。

 

この会社に税務調査が入れば、一般的には、これも役員賞与として扱われるでしょう。

 

そうすると、このテレビ代20万円も損金にはならないので、黒字会社であれば税金を取られますし、社長個人も所得税を取られます。まさにダブルパンチです。

 

なんだとぉ~!!

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お掃除ロボット「ルンバ」を探し回る税務署職員

 以前、お客様の会社に税務署の調査が入ったとき、こんなことがあったそうです。

 

調査の途中、税務署の職員がオフィスの中を歩き回っているので、どうしたのかと尋ねると

 

「ルンバはどこにありますか?」

 

と聞かれたそうです。

 

なんと、会社の領収証に出てきたルンバがちゃんと会社に置いてあるのかを探していたというのです。

 

もし、ルンバが会社になく社長の自宅で普段使われていたとすれば、「役員賞与」にされていたでしょう。

 

幸い、そのお客様は本当に会社で使うためにルンバを買い、オフィスにも置いてあったので問題ありませんでした。

 

このように、役員賞与は現金支給だけでなく、現物支給であっても同じに取り扱われてしまうので注意が必要です。

 

つまり、現金でボーナスが払えないなら、何か個人的な物でも買っちゃえ!というやり方は通用しない、ということです。

 

経営者の考えることはお見通し、という感じでしょうか。本当よくできてるなぁと思います。