黒田官兵衛に学ぶ 会社の世代交代

先代が立派すぎるとその跡継ぎには相当なプレッシャーがかかります。

 

残念ながら、世代交代がうまくできずに業績がストップしたり後退して、最悪潰れてしまう会社もあります。

 

後継者にうまくバトンタッチするにはどうすれば良いか?

この悩みは、現代の経営者だけでなく戦国時代の武将にもありました。

 

黒田官兵衛という武将がいます。

大河ドラマ「軍師 官兵衛」の主人公にもなった有名な人です。

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官兵衛は豊臣秀吉の軍師として、一代で黒田家を大きくした今で言うカリスマ経営者。部下からの信頼も絶大です。

 

そんな官兵衛も、現役を引退して息子である黒田長政に跡を譲ります。

 

ところが、、、

 

 

1.息子のために嫌われ役を買って出る

 

息子に跡を譲った後、官兵衛は、それまで黒田家のために一生懸命働いてくれた重役たちの悪口を言い始めたのです。

 

これには息子の長政もビックリして、官兵衛にワケをたずねました。

 

すると官兵衛は

 

「お前のためだよ」

 

と言います。

 

長政:「意味がよく分かりません」

 

官兵衛:「俺が重役たちの悪口を言えば、重役たちは俺を嫌がって、お前に期待するだろう。いつまでも重役たちが俺を慕ってたら、お前もやりにくいだろうが

 

二代目社長は、先代が偉大であればあるほど、部下たちから比較され苦労します。

そして、部下をうまくまとめることができず、成功してやろう、先代に負けない結果を出そう、と新しいことにチャレンジして失敗し、組織を潰してしまう。 

 

長政がそうなってしまうことを、官兵衛は恐れていたのです。

 

長政はその後、福岡藩を治める大大名に出世し、歴史に名を残します。 

 

2.武田信玄の大失敗

 

官兵衛と真逆だったのが、武田信玄です。

 

戦国大名最強の名を欲しいままにした信玄の跡を継いだのは武田勝頼でした。

ところが、勝頼は武田を守れず、跡を継いでから10年で織田信長に滅ぼされてしまいます。

 

滅亡の一つの原因は、勝頼と部下たちの関係がうまくいかなかったことにあります。

部下たちは、先代の信玄の信者ばかりで、勝頼に付いてこようとしません。

 

言うことを聞かない部下たち。自分は親の七光りとしか見てもらえない。挙句の果てに親族から裏切者まで出る始末。

勝頼はとてもやりにくい空気の中、組織のトップを務めていたのです。

 

ただ引退するのではなく、二代目へスムーズに世代交代させる

 

その仕事を先代の武田信玄はうまくできませんでした。

武田家を滅ぼした責任は、大スターのまま死んでしまった信玄にもあったのです。

 

俺は死ぬまで現役!!そうやっていつまでも居座って離れない創業者。それが信玄だったのです。

 

もしかして、あなたの会社の創業者も同じじゃありませんか?